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  • 2015.06.20 Saturday

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    寸借日誌<8月分>

    • 2012.09.19 Wednesday
    • 23:54
    いつも、読書に彩りを添えてくれる、みっちゃん感謝。

    またまた、本を貸してもらったぞ。
    つーことで、今回は人様からお借りした本のカテ。

    *寸借日誌*

    「鬼灯の冷徹(6)」江口夏実
    「臨死!!江古田ちゃん(1)〜(6)」瀧波ユカリ


    紹介するのは、


    「臨死!!江古田ちゃん(1〜6巻)以下続刊」
    瀧波ユカリ(講談社アフタヌーンKC)


    自分では買わないタイプの漫画だが、
    めっちゃ、ツボだった。

    東京都練馬区にある江古田駅(西武池袋線)近隣に在住の江古田ちゃん
    北海道釧路市出身。24歳。

    家の中では基本的に全裸生活。
    派遣事務OL、テレオペ、ヌードモデル、ホステス、
    フィリピンパブ
    (注:江古田ちゃんは日本人です)
    トップレスショークラブ
    と様々なバイトに従事しつつ、
    東京砂漠を細々と、しかし、たくましく生きるフリーター

    大好きなマーくんの本命には決してなれず、
    (不本意ながら、遠距離の彼女がいる彼の都合のいい女に甘んじている)
    勢いでアレコレ持ち帰ってみるも、しっくりくる男性と出会えない、
    「猛禽(もうきん)」(男子受けする女子)を天敵とし、
    何かを求めて今日も彷徨う江古田ちゃん。

    女子の本音を赤裸々に描く爆笑(ちょっぴりホロリな)超絶4コマ漫画。


    コレ読んで、ギャグ(フィクション)だと思った男性読者のみなさま。
    女子に対する認識、甘えーよ!!(笑)

    女性読者は、顎がはずれるほど、
    「ある、ある、あるううううう!!」
    と頷いてる(笑)

    恋をするには、ある種の「幻想」が必要だけど、
    リアル女子とつきあっていくには、
    その生態をつぶさに知った上での「諦観」が必要であるよ。

    個人的には、江古田ちゃんの仕事の一つ、
    テレオペのネタが大好き。

    ぺんさんの副業(会社員)生活は、あんな感じ。

    ◆2012寸借本・・・累計31冊◆

    寸借日誌<7月9日>

    • 2012.07.10 Tuesday
    • 23:50
    会社の同期みっちゃんからは、
    またもや、いろいろ貸してもらった。

    趣味が三分の一から半分くらいかぶってて、
    微妙にストライクゾーンは、ずれている、
    という友だちは非常にありがたいものだ。
    お互い、貸し借りができるからな。

    んじゃ、6月、7月にありがたく読ませていただいた本を
    紹介しとこう。

    *寸借日誌<7月9日>*

    『鬼灯の冷徹(5)』江口夏実
    『主に泣いてます(7)』東村アキコ
    『さよなら妖精』米澤穂信
    『氷菓』米澤穂信
    『愚者の米澤穂信エンドロール』米澤穂信
    『クドリャフカの順番「十文字」事件』米澤穂信
    『遠まわりする雛』米澤穂信


    今回のピックアップは、
    米澤穂信のデビュー作でもある『氷菓』からスタートしたシリーズ。


    『氷菓』米澤穂信(角川文庫)

    最初、みっちゃんが、
    「米澤穂信のコテンXシリーズ、面白いですよう」
    と言って、貸してくれたとき、
    「コテンX」の部分は、オレの脳内では、
    『小天狗』
    と変換されていた。
    『妖魔夜行』みたいに、
    妖かしが出てくる話か、
    修験道の話を取り入れたミステリかと(笑)

    読み始めた瞬間に、
    自分の大間違いを悟ったけど。

    ざっぱーなあらすじは・・・

    文化系部活動が活発なことで有名な進学校、神山高校に入学した、
    折木奉太郎は、
    神山高校の卒業生で現在は中東を歴訪中の姉・供恵から、
    自分が入部していた歴史ある「古典部」
    (現在は3年連続で入部者がおらず、廃部寸前)
    がなくなるのは嫌だから、
    と半ば強制的に勧められれ、
    「古典部」に入部することになる。

    「やらなくてもいいことなら、やらない。
    やらなければいけないことなら手短に」

    をモットーとする省エネ主義者の奉太郎は、
    部活動には全く興味なし。

    どうせ、自分一人しか入部者などいないはずだから、
    部室を独り占めして、校内に自分だけの居場所を確保するのも悪くない、
    くらいの気持ちで、活動の場を訪れた奉太郎の前に、
    まさかの新入部員が現れる。

    「豪農」千反田家の令嬢、千反田える
    部長をつとめることになった彼女は、
    真面目で大人しく清楚な優等生美少女だが、
    日常の中の些細な違和感、興味を引かれる出来事、
    論理的に筋道のつかないことを放置しておけない、
    「好奇心のかたまり」だった。

    「わたし、気になります!」

    必殺のこのセリフに振り回され、
    普段は省エネのため発揮しない、
    洞察力と推理能力をフル回転させ探偵役を務めることになる奉太郎。

    中学からの腐れ縁、
    伊原摩耶花福部里志も加わり、
    4人になった古典部のメンバーが、
    学校生活に隠された数々の謎を解き明かす、
    『日常の謎』系学園ミステリ。


    そっか。
    「古典部」かあああっ!!

    たまに、耳から入った言葉が、
    奇妙な脳内変換を起こしてしまうオレゆえ、
    「小天狗」なら、まだよかった、と思っておこう。

    「酢昆布」
    とか
    「カタコンベ」
    とか
    「ミサンガ」 ←もはや一文字しか合ってない
    とかじゃなくて。

    さて、この「古典部」シリーズだが、
    なかなか、きゅんと甘酸っぱくてよい。

    オレは、雑学データベース・ふくちゃん(福部里志)が好きだ。

    米澤穂信といえば、
    クローズド・サークルものの『インシテミル』
    が話題になったが、
    どっちかっていうと、「本格」より、
    こっち(日常の謎系)の方が、この人の本質かな、
    という気がする。

    みっちゃん。今回もありがとう。

    ところで、上の画像は、
    カバーに見えるけど、実は
    超特大アニメヴィジュアル版帯
    だよー。
    つまり、作品のアニメ化にあわせて、
    フェア帯をカバーのサイズで作っちゃったわけ。

    帯をはずすと、


    通常版のカバーも下にちゃんとついている。


    帯裏には、
    アニメの設定資料も印刷されているから、
    アニメから入って原作も読んでみたくなったという人は、
    こっちのヴァージョンで入手してみよう。

    ◆2012寸借本・・・累計24冊◆

    寸借日誌<4月22日>

    • 2012.04.23 Monday
    • 23:25
    諸事情で、副業の会社勤めの方が、
    11日間で10勤1休
    という鬼シフト
    になってしまい、
    戦闘不能寸前のオレに、
    同期のみっちゃんが、
    ハイポーション代わりに、本を供給してくれたぞよー。
    ありがとおおお。

    というわけで、今日は、
    人様からお借りした本を紹介する『寸借日誌』カテざんす。

    *寸借日誌<4月22日>*

    『鬼灯の冷徹(1)〜(4)』江口夏実
    『主に泣いてます(5)(6)』東村アキコ
    『BUTTER!!!(4)』ヤマシタトモコ
    『サタニック・スイート』ヤマシタトモコ


    今回、めちゃくちゃハマったのは・・・


    『鬼灯の冷徹(1〜4巻以下続刊)』
    江口夏実(講談社モーニングKC)
     

    あの世には天国地獄がある。
    地獄八大地獄
    (等活地獄、黒縄地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、
    衆合地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、阿鼻地獄)

    八寒地獄
    (頞部陀地獄、刺部陀地獄、頞听陀地獄、臛臛婆地獄、
    虎々婆地獄、嗢鉢羅地獄、鉢特摩地獄、摩訶鉢特摩地獄)
    の二つに分かれ、
    さらに二百七十二の細かい部署に分かれているという。

    あの世は、戦後の人口爆発、悪霊(貞子とか)の凶暴化などで、
    前代未聞の混乱を極めていた。

    この世でもあの世でも統治に必要とされるのは、
    優秀で冷静な後始末係。
    広大な地獄で、
    日々さまざまなトラブルに対処し、膨大な仕事をサラリとこなす鬼神。
    それが閻魔大王第一補佐官・鬼灯(ほおずき)である。

    人にとっての地獄。
    それは鬼にとっての日常。

    冷徹でドSな有能官吏・鬼灯と
    その他大勢
    (閻魔様、鬼灯を慕う元・桃太郎のお供3匹、
    唐瓜と茄子ら、ほんわか獄卒たち、
    鬼灯を付けねらうゴシップ猫記者、鬼灯を知らないおバカアイドル、
    永遠の天敵である天国の漢方医・白澤、
    EU地獄の王サタン、「サタンの右腕」ベルゼブブ、その妻リリス、
    などなど)
    の織りなす
    わりかし楽しげ地獄DAYS♪


    めちゃくちゃ、おもしれえええ。

    宗教ネタのギャグ漫画としては、
    同じ講談社モーニング系の
    『聖☆おにいさん』
    (世紀末を無事に越えた目覚めた人ブッダ、神の子イエスが、
    東京・立川でアパートをシェアして下界で過ごすバカンスな日々を描いた作品)
    があるが、
    次にくるのはコレだな。

    仏教的世界観に基づく地獄の描写
    現代文化のミックス具合が非常にいい。

    現在も(天国と)地獄が実在するという設定だから、
    何千年も生きている伝説の妖怪や、
    お伽噺の主人公たちが、
    現世のアニメ、漫画、TVなどのネタを口にするギャップが、
    いい味を醸すのである。

    中でもやはり、三白眼と一本角のコワモテの鬼神・鬼灯が、
    アノ番組のファンで、クリスタルヒトシ君を2体も持ってたり、
    ジブリマニアだったりするのは笑える。

    シリアスな社会派漫画はかろうじて読んでも、
    ギャグ漫画にはちょっと腰が引けて・・・
    という大人読者におすすめしたい作品。
    パロディ・ギャグは、
    「元ネタ知っててなんぼ」
    という部分があるんで、
    漫画作品だけでなく、
    古今東西の宗教、文化、歴史、美術、芸能と
    教養の深い方にこそ、
    この笑いを届けたいっす。

    次巻は、来月5月発売。
    続きが楽しみである。

    初の限定版は、
    30枚綴りの「金魚草一筆箋」
    描き下ろしポストカード「一筆箋使用中之図」
    が付録としてつく予定。

    きゃあああ。
    欲しい。まじで欲しい。


    「金魚草」は、
    鬼灯が品種改良して飼育している植物(?)で、
    土に根付く植物ではあるんだけど、
    通常なら花の咲く部分に生える金魚は、
    エサも食べるし、「おぎゃああ」と不気味な声で鳴いたりする、
    奇妙な生物である。
    (しかも、食用にもなる)

    気持ち悪いけど、妙に可愛いんだよなあ。

    ◆2012寸借本・・・累計17冊◆

    寸借日誌<3月4日>

    • 2012.03.06 Tuesday
    • 23:36
    みっちゃん。
    いつもネタ提供を、
    ありがとう!そして、ありがとう!

    会社の同期みっちゃんがまたもや本を貸してくれた。

    オレの唯一の特技は、
    「本を読むのが異常に早い」
    ということで、
    これは職業的にも役に立ってはいるのだが、
    常に「本切れ」の禁断症状の危険を伴う。

    最近は、図書館に行けないことも多いから、
    本の差し入れは、めちゃくちゃありがたいっす。

    本日、紹介するのは・・・


    『マンガ食堂』梅本ゆうこ(リトルモア) 

    発売されたばかりの本だ。

    『マンガ食堂―漫画の料理、レシピを再現』
    という人気ブログの書籍化。

    渡辺ペコさんのカバーイラストが愛らしい本は、
    一見するとB6版コミックのようだが、漫画じゃないのだ。

    タイトルそのまんまに、
    マンガの料理(漫画飯)を再現するブログ『マンガ食堂』は、
    会社員であり主婦である梅本さんが、
    毎日の献立がマンネリ化していたある日、
    手元にあった『深夜食堂』「牛すじ大根玉子入り」
    を作ってみたところから始まったという。

    「漫画と同じものを作って、食べる」
    それだけで、日々の家事や食事が、エンターテインメントになった気がした


    これは、すごくわかる。
    あたしもマンガ飯たまに作ったりしてる。

    でも、梅本さんがすごいのは、
    「これはいくらなんでも・・・」
    と再現が難しそうなマンガ飯に果敢に挑戦してるところ(笑)

    料理漫画に登場する料理は、
    レシピが書いてあったり、
    ある程度、料理の素養があれば、再現できるものも多いけど、
    全く料理とは関係のない漫画で、
    作り方どころか、どんな味なのかも想像できないような料理を、
    情熱と創意工夫、豊かなイマジネーションで、
    作ってしまうのに驚かされる。

    漫画と料理のコラボ
    といえば、
    福田里香さんの『まんがキッチン』みたいに、
    少女漫画の名作と、その作品をモチーフにしたスイーツレシピの紹介に、
    漫画への愛のあふれるコラムや、漫画家さんとの対談、
    といった企画なら、
    「なるほど」と誰しもが思うけど、
    この「マンガ食堂」では、
    懐かしの漫画から、料理漫画、かなりマイナーめの漫画まで、
    幅広い作品を取り上げ、
    しかも、明らかに、「不味そうなもの」にまでチャレンジしている。

    そう、梅本さんは、料理研究家でも何でもなく、
    ただただ、
    「あの漫画に出てきた、あの料理ってどんな味なんだろう?
    実際に作って食べたら、どうなるんだろう?」

    という飽くなき好奇心と食欲とファン心で料理を作る。

    普通に漫画を読みながら、
    「あー、お腹空いた―。
    うー、この料理、なんか旨そう〜〜〜」

    と、じたばたしている、あたしたちみんなと
    同じ立ち位置であること、
    が何よりの魅力なのかもしれない。

    この本では、
    全部で49作品の漫画に登場するマンガ飯(とおやつなど)が再現されている。
    ブログですでに紹介されているものに、
    書き下ろしも加え、参考にレシピも掲載。

    メニューまで書いちゃうと、
    それだけで読んだ気になってしまう人もいるかと思うから、
    元ネタの中で、あたしが読んだことのあるやつだけ、
    ざっくり紹介しておこうか。

    「ドラえもん」(藤子・F・不二雄)
    「伝染るんです」(吉田戦車)
    「あさりちゃん」(室山まゆみ)
    「ブラック・ジャック」(手塚治虫)
    「not simple」(オノ・ナツメ)
    「じゃりン子チエ」(はるき悦巳)
    「のんちゃんのり弁」(入江喜和)
    「リトル・フォレスト」(五十嵐大介)
    「デトロイト・メタル・シティ」(若杉公徳)
    「極道めし」(土山しげる/大平祥平)
    「刑務所の中」(花輪和一)
    「あしたのジョー」(高森朝雄/ちばてつや)
    「へうげもの」(山田芳裕)
    「天才 柳沢教授の生活」(山下和美)
    「ぶっせん」(三宅乱丈)
    「ハッピー・マニア」(安野モヨコ)
    「おいしい関係」(槇村さとる)
    「食と薔薇の日々」(松苗あけみ)
    「バンビ〜ノ!」(せきやてつじ)
    「きせかえユカちゃん」(東村アキコ)
    「乙嫁語り」(森薫)
    「包丁人味平」(牛次郎/ビッグ錠)
    「孤独のグルメ」(久住昌之/谷口ジロー)
    「チャンネルはそのまま!」(佐々木倫子)
    「天才ファミリーカンパニー」(二ノ宮知子)
    「西洋骨董洋菓子店」(よしながふみ)
    「3月のライオン」(羽海野チカ)
    「失恋ショコラティエ」(水城せとな)
    「オトメン」(菅野文)
    「まんが道」(藤子不二雄A)
    「誰も寝てはならぬ」(サラ イネス)
    「聖☆おにいさん」(中村光)
    「pink」(岡崎京子)


    なかなかそそられる、ラインナップ。

    ちょびっとだけネタばれになるけど、
    あたしが気に入ったのは、
    「大長編ドラえもん」「のび太の日本誕生」
    に登場する「畑のレストラン」にヒントを得た大根シチュー。
    これは元ネタが素敵なんだよねー。
    さすが藤子先生。
    畑に種をまくと、でっかい丸っこい大根が生えて、
    収穫すると、中に食べたい料理が、入っているという夢のような・・・(笑)
    かぱって半分に綺麗に割れて、
    中に、カツ丼とかカレーとかが入っているの。
    これを聖護院大根という、でっかい大根を使って、
    ビジュアル的には、ほぼ完璧に再現したのがすごい。

    でも、この「ドラえもん」以外は、
    「不味そうなもの」の方が、かえってインパクトがあることがわかった。

    「伝染るんです」(吉田戦車)の
    『子ランチ』
    凶悪さは目を見張るものが!

    これは元ネタ自体が、かなりひどい。
    シュールでブラックなギャグ漫画の中でも、ひときわひどい。
    そもそも「子ランチ」という名前が・・・(笑)
    子ども嫌いのシェフの、
    「なんで、子どもに“お”とか“様”とか付けてんだよ。
    “子”でいいんだよ、“子”で!」

    という悪意が満開。

    そして、その見た目や材料の邪悪さといったら・・・。
    漫画でも不味そうだったが、
    実物はさらに不味そうである。

    さっきまで、どんな料理か描写するつもりだったんだけど、
    思い出しただけで、
    胃のあたりに不穏な気配が漂ってきたため、断念。
    自分で確かめてくれー。

    他にも
    『マダムとミスター(全2巻)』遠藤淑子
    『狼には気をつけて(全4巻)』遠藤淑子
    『TIGER & BUNNY (1)』榊原瑞紀(T&Bのコミカライズ)

    をありがとう、みっちゃん。

    ◆2012寸借本・・・累計9冊◆

    みきたんからは、
    『チャンネルはそのまま!(1〜4巻)以下続刊』(佐々木倫子)
    を貸したお礼に、と
    『月館の殺人(上下)』(佐々木倫子)をもらってしまった。
    店にあったのはすでに売れて手元になかったため、
    久しぶりに再読。
    なんか、急に「テツ」の生態に興味がわいてきた。

    ◆2012年読了本(いただきものコミックス)・・・2冊◆

    寸借日誌<2月13日>

    • 2012.02.13 Monday
    • 22:14
    人様に借りた本を紹介するカテ『寸借日誌』

    職場の同僚、みっちゃんが
    先日借りた『ばらかもん』の5巻を持ってきてくれた。
    くーっ!
    ものすごく気になるところで終わって、のたうちまわる。

    でも、これ、このあいだ、かなりガチで紹介文、書いちゃったからなあ。

    ということで、
    本ではないが、一緒に借りたブツを取り上げることに。


    アニメ『TIGER & BUNNY』
    のDVDである。

    久しぶりにアニメ見た!
    結構、ハマった!
    これは、大人のためのアニメじゃな。

    まずは、ざくっと、あらすじ。

    『NEXT』と呼ばれる特殊能力者がこの世に誕生してから45年。
    とある国の大都市・シュテルンビルトは、
    様々な人種・民族・『NEXT』が共存し、
    特殊能力を駆使して街の平和を守る『NEXT』によって構成された
    『ヒーロー』
    が存在する街。
    事件解決や人命救助に奔走する彼らの活躍の様子は、
    専用の特別番組「HERO TV」で中継され、
    彼らは平和を守る傍ら、
    その年の「キングオブヒーロー」の座を巡るランキング争いを続けていた。
    そう、彼らは、正義のヒーローであると共に、
    所属会社とスポンサーとの契約を背負う
    職業的ヒーローなのだ。

    主人公のワイルドタイガー(本名:鏑木・T・虎徹)は、
    古風なアメコミ・ヒーロー風のスーツを身につけた、ベテラン・ヒーロー。

    『NEXT』としての能力が発動したばかりの困惑を抱えた少年時代に、
    テロ事件に巻き込まれた彼は、
    往年のヒーロー「ミスター・レジェンド」に助けられ、
    『そのちからはひとを守るためにあるんだよ』
    という言葉にも救われる。

    やがて彼は、
    一般市民を守るためなら器物破損もためらわない戦いぶりから、
    「正義の壊し屋」の異名を持つヒーロー「ワイルドタイガー」となる。

    最盛期を過ぎて人気も落ち目だが、
    使命感を持ってヒーローを続けてきた虎徹。

    しかしある日、所属会社がヒーロー事業部を売却。
    虎徹は失業の危機に?!

    再雇用先として紹介されたのは、
    ヒーロー事業新規参入するアポロンメディア
    採用の条件は、
    虎徹と同じ能力
    ハンドレッドパワー(5分間だけすべての身体能力が100倍)」
    を持つ新人ヒーロー、バーナビー・ブルックスJr.を相棒に、
    業界初のバディ・ヒーロー(2人組ヒーロー)
    としてコンビを結成することだった。
    しかも虎徹の立場は、
    「あくまでもバーナビーを引き立てる2番手」

    全く息の合わないヒーローコンビ『TIGER & BUNNY』の運命やいかに?!


    近未来のニューヨーク風の街を舞台に、
    強化スーツを着用した2人のスーパーヒーローが凶悪犯罪者と戦う、
    アクションヒーローもの。

    キャラクター原案は、
    『電影少女』『I"s』『ZETMAN』などで人気を博した漫画家・桂正和
    監督はさとうけいいち
    構成・脚本は西田征史
    制作は「ガンダム」シリーズで知られるサンライズ
    漫画やラノベ原作が大勢を占める現在のアニメ界で、
    いまどき珍しいオリジナル作品。

    ヒーロー物の王道ともいえるストーリーがかえって新鮮で、
    作品自体も面白いが、
    やはり、社会人としては、
    『キャラクタープレイスメント』
    に注目である。

    2011年4月から放映されたアニメだが、
    それに先駆けて、前年11月に、
    日本経済新聞朝刊に掲載された
    「キャラクタープレイスメント協賛社、大募集」
    の広告が印象に残っている人も多いかな。

    「キャラクタープレイスメント」とは、
    劇中に登場するヒーローたちの衣装を
    広告スペースとして販売する試み。
    モータースポーツとか、スポーツ選手のスポンサー広告みたいなものだね。

    ワイルドタイガーはS.H.Figuartsとソフトバンク。
    バーナビー・ブルックスJr.は、 Crusade、バンダイ、Amazon.co.jp。
    ブルーローズは、ペプシネックス(SUNTORY)。
    スカイハイは、TAMASHII NATIONS、USTREAM 。
    ドラゴンキッドは、カルビー、DMM.com 。
    折紙サイクロンは、
    ANIME(バンダイビジュアル)、高須クリニック、livedoor、ナムキャラ応援団。
    ファイヤーエンブレムは、FMV、アニメイト。
    ヒーロースーツに企業ロゴを背負っての大活躍。


    ロックバイソン「牛角」は、いい味出してるな(笑)

    まあ、これは、
    「スーパーヒーローは、無償で活動しているわけではなく、
    彼らが犯罪者を逮捕したり人命救助したりする様子を生中継する番組で、
    スポンサー広告を張り付けたスーツで活躍することで、報酬を得ている」

    という『TIGER & BUNNY』の世界観あってこそだから、
    他のアニメで実在の企業広告を、あざとくなく出すのは難しいかもしれないけど。

    ただ、
    サンライズ キャラクターワークス事業部の尾崎さんの意図は、
    新しい広告収益源としてだけでなく、
    キャラクタープレイスメントという新たなビジネススキームで
    社会人の興味をひき、
    紐付きの(スポンサーの支援を受ける)ヒーローが抱えるしがらみを
    ストーリーに織り込むことで、
    会社員、中間管理職の共感を得て、
    「アニメから遠ざかった世代にもう一度アニメの面白さを伝えたい」
    ということだったらしい。
    この点では大成功といえるのでは。

    さて。
    「ぺんさんは誰(どのキャラ)が好きなの?」
    という話。
    オレの眼鏡男子好きは有名なので(?)
    みんな、BUNNY(バーナビー・ブルックスJr.)思っただろ?

    ところがどっこい、
    今回は、タイガー(虎徹)なんだよねー。
    人気は落ち目、
    スーパールーキー・バーナービーに「おじさん」扱いされながらも、
    自分の「理想のヒーロー像」を体現しようとする志が素敵なんである。

    祖母(虎徹の母)と暮らす、(亡き妻との間に生まれた)娘と電話しながら、
    魚肉ソーセージをはぐはぐしている姿は、
    めちゃくちゃ萌えた。
    (ぺんさんの萌えポイント、意味不明)

    みっちゃん。
    面白いものを見せてくれて、

    「感謝します!そして感謝します!」
    (とスカイハイ風に言ってみる)

    ◆2012年寸借本・・・現在1冊◆

    寸借日誌<BUTTER!!!>

    • 2011.12.22 Thursday
    • 23:36
    今日は、人様から借りて読んだ本をカウントする「寸借日誌」で。

    今回も職場の同期ミツさん提供。
    ほんとにいつもありがとう。

    *本日の寸借本*

    『ドントクライ、ガール』ヤマシタトモコ
    『BUTTER!!!(1〜3巻)以下続刊』ヤマシタトモコ


    前から、何冊か借りていたヤマシタトモコ
    「なかなかいいけど、
    自腹で買うほどにはハマれない感じ・・・」
    と思ったら、
    『BUTTER!!!』
    を読んで、
    「これだあっ!」
    と腑に落ちた。
    今までに出版された作品は、すべて1冊完結だったから、
    作者の感性、個性はぴかっと印象深いものの、
    あたしにとっては、
    物語としての面白さがぐぐっと迫ってくるところまではいかなかったのだ。

    短編小説と長編小説が、全く別モノであるように、
    漫画も短いものには短いなりの良さがあるのだが、
    キャラクターや作品世界を深く掘り下げるには、
    どうしてもある程度の長さが必要。
    この人もかなり「こゆーい」タイプなんで、
    長尺の方がいいんじゃないかなあ、と漠然と思っていた。


    『BUTTER!!!』ヤマシタトモコ(講談社アフタヌーンKC)

    個性的なキャラと、
    人間の心の底まで透けて見えてるんじゃないか、
    と思わせるような繊細で巧みな心理描写
    突き抜けたダイナミズムを持つ笑い
    という、この作者の良さが非常にいいかたちで結実している。

    ここ数年、ずっと続いている、
    「部活漫画」ブームに新風を吹き込む作品である。

    ヒップホップに憧れ、明慧学院高等学校に入学後、
    ダンス部に入った夏。
    そこで彼女を待っていたのは、ダンスはダンスでも、
    なんと社交(ソシアル)ダンス!
    戸惑う夏だが、初めての楽しさにどんどん夢中になっていく
    そんな夏とペアを組むのは、ネクラ男子・端場。
    反りが合わない夏と端場だが、社交ダンスは「2人で1つ」
    彼らは衝突や和解を繰り返しながら、
    少しずつペアでしか味わえない喜びや興奮を知っていく 。

    イタい。でも、まぶしい。
    もどかしい。でも、いとおしい。
    いたたまれない。でも、スバラシイ。


    そんなエッセンスが、ぎゅうううっと詰まった
    社交ダンス部青春活劇


    とにかく、キャラ立ちが抜群。
    そして、等身大の魅力がいっぱい。
    きっと、自分を投影できる人物が一人は発見できるはず。

    部員は、2年生2人、1年生4人。

    明慧学院高等学校ダンス部の副部長・二宮和美(2年生)は、
    マイペースでミステリアスな美女。(女子には嫌われるタイプである)
    ダンス部は、物語開始の1年前に、
    彼女が先生に掛け合って成立した。

    部長の高岡始は、二宮と同じ中学校出身で、
    中学時代から二宮に憧れており、
    部長として勤勉に雑務をこなし、
    ダンス部のために腹筋が割れるまで鍛えたのは、
    すべて彼女に笑っていてほしい、という健気な恋心ゆえ。

    新入生の荻野目夏は、一番、平均的な女子高校生像か。
    基本的には明るく前向きな元気少女だが、
    空気を読むし、人前では緊張してしまうし、目立つことがちょっと怖い。
    中学のときからヒップホップが好きだったけれど、
    「ほんとのB系の人なんか怖いし、中学生でクラブに通うなんて無理」
    というある意味真っ当な感覚の女の子。
    当時、同級生に「なーんだ、クチだけ系か」
    と言われたことがあり、
    高校になったら始めてみたかったヒップホップダンスが踊れると思って入部。

    端場敬広は地味なオタク少年。
    アニメ研究会に入部するつもりだったが、
    中学からずっと彼をいじめ続けてきた同級生の村谷に、
    いやがらせで勝手にダンス部への入部届を出されてしまう。
    部活のさかんな明慧学院高等学校では
    「退部手続きは最低1学期を経なければ許されない」
    という校則があり、イヤイヤ参加し始めた。

    掛井涼は、宝塚歌劇団が大好きで、
    華麗な踊りの世界に少しでも近づきたいという理由で入部。
    長身美形男子で非常に人当たりがいい人気者だが、
    何事にも本気を出し切れない、本音を見せない、表面的なところがある。
    「波風を立てない」ことが処世訓になっているのは、
    どうやら元ヤンキーの兄との葛藤のせいらしい。

    柘百合子は、170cm以上ある身長と、F70の巨乳がコンプレックス。
    大人になれば人が羨む美点も、
    異質なモノを排除しようとする「学校」という場では、
    マイナスにしか思えない、
    という思春期の悩みを具現化したようなキャラ。
    猫背を治したくて入部。

    ダンスを通じて、
    それぞれの人との関わり方が変わっていく様が、
    リアルに描かれている。
    そう。
    「変われる」
    ということ自体が、
    「若い」ということの最大の武器なんだなあ、と実感。
    きゅうんと甘酸っぱいぞよ。

    ◆2011年寸借本・・・・・67冊◆

    寸借日誌<うさぎドロップ>

    • 2011.08.29 Monday
    • 23:43
    借りた本カテである「寸借日誌」

    ネットカフェで読んだ本も、
    ここに入れちゃうことにした。

    先日、紀伊國屋さんに行ったときに、
    読みたくて読みたくて、購入を考えた『うさぎドロップ』

    1冊980円という大判コミックスだから、
    一気に9冊は、さすがにためらわれる。
    人気作だから、ブックオフとかでも、
    600円くらいまでしか下がってないし・・・。

    困ったあげく、
    「ネットカフェで全巻読む」作戦
    を思いつく。

    いつも行くネットカフェなら、
    朝割3時間パック 980円(延長1時間無料)

    4時間あれば、9冊くらい楽勝。
    さらに10冊くらいは読める。
    涼しいし、時間が余ったら、パソコンで仕事もできるよな。

    つーことで、行ってきたぞよ。

    *今日の寸借本*

    「うさぎドロップ(全9巻)」宇仁田ゆみ(祥伝社FEELコミックス)
    「バクマン。(13)(14)」原作・大場つぐみ/作画・小畑健(集英社ジャンプコミックス)
    「デカワンコ(1〜5)」森本梢子(集英社クイーンズコミックス)



    『うさぎドロップ(全9巻)』宇仁田ゆみ(祥伝社FEELコミックス)
    は、
    監督・SABU松山ケンイチ、芦田愛菜主演で
    先日公開されたばかりの映画の原作。

    祖父の訃報を聞いて、葬儀に訪れた孫の河地大吉(ダイキチ)は、
    そこで見知らぬ少女・鹿賀りんと出会う。
    6歳の女の子りんは、なんと祖父の隠し子であった。

    祖父の家で家政婦をしていた、という、りんの母親は行方不明。
    30歳独身、衣料品メーカーのやり手サラリーマンであるダイキチは、
    子どもと接したことなどなく、むしろ苦手にしていたが、
    望まれた子ではないにしても血の繋がった少女に対する、
    親戚たちのよそよそしい態度、
    はなからに引き取ることなど考えもせず、
    施設に預けてやっかい払いしようという話の流れに、
    違和感と反発を覚え、
    勢いで、自分がりんを引き取って育てると宣言。
    一人暮らしの古い借家にりんを連れ帰ったダイキチ。
    独身男としっかり者の少女との共同生活が始まる。

    何を着せれば?
    食事は?
    保育園は?
    送り迎えは?
    残業は?
    病気のときにはどうしたら?

    6歳の女の子との同居生活は、戸惑いとトラブルの連続。

    自分と暮らすことが、りんにとっての最善であるか悩んだりするが、
    祖父の遺言と残された母子手帳を手がかりに見つけた、
    りんの母親・正子が、
    とても、りんを育てるのに向いている女性ではなかったこと、
    保育園でりんが仲良くなった少年・コウキのお母さんで、
    シングルマザーの二谷さん
    職場の先輩でワーキングマザーの後藤さん
    年下でありながらすでに父親の顔を持つ会社のバイトや派遣の青年たち、
    保育園や小学校の保護者たち、
    最初は反対したものの、りんを連れて遊びに行くと、
    あたたかく迎えてくれる両親や妹、
    りんと同じ歳の娘を持つダイキチのいとこの春子、
    などと接する中で、
    父親ではないが、家族として、ずっと、りんと暮らしていこうと決意する。


    小さい子どもと独身男性の同居生活のお話、
    というのは映画の紹介などで知ってたんだけど、
    原作漫画は、
    りんとの出会いから、戸惑いながら家族としての関係を築いていくまで
    を描いた第1部と、
    りんが高校生になり、自分自身の恋や将来、
    そして、「母親」について考え、成長していく第2部
    という二部構成だった。

    映画は第一部を中心にオリジナルな部分を加えた作品らしい。

    第2部も、恋愛物語として秀逸ではあるけど、
    やっぱり、非常に共感を覚えるのは、第1部で、
    子育てに奮闘するダイキチの姿。

    伝説的な営業記録を作り、
    先輩にも慕われる優秀な販売社員だったダイキチだが、
    保育園の送り迎えのため、
    りんに寂しい思いをさせないために、
    時間の融通が利き、残業の少ない部署への異動を願い出る。
    彼に憧れる後輩社員の一人が、
    「どうして、ダイキチが自分の子どもでもない女の子のために、
    犠牲にならなきゃいけないのか」

    という旨の発言をする。

    「犠牲」

    その言葉は、子どもを育てたことのある人間なら、
    一度は心に浮かんだことがあるかもしれない。
    どんなにどんなに子どもを愛していても、
    激変してしまった自分の生活、人生に戸惑わない者などいないのだ。

    お金、時間、仕事、睡眠、体力、趣味、
    自分のためだけに使えた様々なもの、できたことが、
    子どもを中心にした生活の中では、思うようにならない。
    長い長い時間をかけて、少しずつ折り合いをつけて、
    もしかしたら、一生、折り合いのつかないまま、
    ぐらぐらしながら、それでもせめて倒れないように、
    バランスを取りながら、
    家族の暮らしを作っていくんだ。

    どうしてこんなに大変なんだろう、って思いながら、
    それでも、全部をなかったことにはしたくないから、できないから、
    頑張るんだ。
    それを、犠牲とは言いたくない、思いたくない、
    みんな、ひっくるめて、楽しかったね、って最後には言いたい。

    そういう思いが、
    登場人物の言葉として、語られるのは、
    なんだか、うれしい。
    みんな、同じなんだって、思えるから。

    『子供のために自分の人生が犠牲になっているというのはある意味その通りかも知れない。
    だけど、そんなことを口に出して言いたくはないな。
    だって、そんなことをしたらそれが事実となってしまいそうだから』
    (後藤さん)

    『いまこれは犠牲じゃ無いと言い切るのは嘘くさいから、何年かあとにそう思えたらいいなと思う』(ダイキチ)


    この作品には、
    子どもを育てることがいかに大変なものかを認めながらも、
    ときにくじけそうになり、弱音を吐く自分をさらしながらも、
    きちんとそれに立ち向かい、
    悩んだり、迷ったりしながら、
    子どもとの時間を大切に過ごす人たちがいっぱい登場する。

    最初から、父性や母性を持ち合わせている人なんか多分いない。
    みんな、子どもと一緒に学んでいくのだ。
    全身で助けを求めている目の前にいる子ども。
    その身体のぬくもりが、涙が、笑い声が、
    否応もなく与える役割を、必死でこなすうちに、
    人は一生懸命、「親」になるのだ。

    中には、どうしてもそれができない人もいるかもしれない。

    あたしだって、できないことがたくさんあって、
    ダメダメな親だなあ、と思う。
    でも、もっと立派なおかあさんのところに生まれてきた方が、
    子どもたちはしあわせだったのになあ、
    とは思うことはあっても、
    子どもたちをいらない、とは思わない。

    誰だって、自分の弱さやダメさは認めたくないけど、
    それを人のせいにしたら、何も変わらない。
    ましてや、自分より弱くて小さな存在に、それをぶつけたらダメだ。
    それだけは絶対ダメ。

    幼児虐待のニュースを目にする度、そう思う。

    この漫画を読んで、心のどこかにある、
    優しい気持ちを思い出してくれたらいいなと思ったりした。

    ◆2011年寸借本・・・・・63冊◆

    寸借日誌<ばらかもん>

    • 2011.08.19 Friday
    • 23:15
    またまた本を借りちゃいました。

    身近に同好の士(本好き、漫画好き)がいるのは、
    ほんとにありがたいなあ。
    ミツさん、毎度ありがとでやんす。

    小説やエッセイ、ノンフィクションなどは、
    読んだことのない作家さんでも、
    図書館で借りることで、かなり新作をカバーすることができるんだが、
    漫画は、あまり図書館に入らないし、
    数が多すぎて、立ち読みや漫画の充実したネットカフェ通いでも、
    全部はチェックできないから、
    自分では買わない、知らない漫画家さんのコミックスを、
    寸借できると、とても助かるのである。

    *今日の寸借本*

    「ばらかもん(1〜4巻)」ヨシノサツキ(スクウェア・エニックス ガンガンコミックスONLINE)
    「みしかか! ヨシノサツキ短編集」(スクウェア・エニックス ガンガンコミックスONLINE)



    『ばらかもん<1〜4巻(以下続刊)』ヨシノサツキ
    (スクウェア・エニックス ガンガンコミックスONLINE)

    は、
    スクウェア・エニックス
    ウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』
    で連載中の漫画である。

    書道の家元の後継ぎで若き新鋭として名を馳せていた、
    書道家・半田清舟、23歳
    ある賞の受賞パーティーで、
    「型にはまった字、お手本みたいな字、実につまらん字だ」
    と彼の作品を酷評した、書道展示館の館長をぶん殴ってしまう。
    父親は「頭を冷やしてこい」と五島へ半田を送り込む。

    長崎県五島列島のとある島。
    半田が暮らすことになる七ッ岳郷は、
    バスは1日1本、タクシーは数台しかない島の辺境。

    都会暮らししか知らない彼は、いきなり、
    ・公道をトラクターに乗って移動
    (タクシーがつかまらずうろうろしているところを第一村人に拾われる)
    ・訪問客が玄関から入ってこない
    ・自分のうちがコドモのたまり場になる

    などなどの苦難に遭遇。

    一人きりで書に没頭するために、
    集落の代表を勤めている郷長の持つ貸家を
    借りることになった半田だが、
    そこは島の子どもたちが秘密基地として
    好き勝手に出入りするいわくつきの物件だった。
    鍵をかけても、戸を閉めても、
    どこからともなく湧いてくる子ども(笑)

    中でも、
    少年のようで実は女の子、小学1年生の琴石なるは、
    半田を「先生」(書道の先生)と呼んでなつき、
    毎日のように現れることに。
    なるの友だちで泣き虫の女の子ひな
    女子中学生の美和
    漫画家をめざす腐女子タマ
    郷長の息子ヒロシらが、いつのまにか、
    当たり前のように(?)半田の家に出入りする。

    天真爛漫な、なるを介して、
    個性的な島民たちと出会い、
    田舎独特のディープな人間関係や、
    不思議な風習に戸惑いながらも、
    半田は自然豊かな島の暮らしに少しずつ馴染み始める。

    都会育ちのツンデレ先生と、
    器のおっきすぎる島の人たちが繰り広げる
    わははほっこりなハートヒートアイランドコメディ。

    『ばらかもん』とは五島弁で「元気者」という意味。
    島コドモ・なるの元気で子供らしい言動がとにかく魅力的。

    『秘密のケンミンSHOW』『ナニコレ珍百景』など、
    地方ネタを紹介するTV番組が人気を集め、
    地方を舞台にした漫画や小説も増えている時代だけど、
    取材して描いただけのものとは、
    一線を画す面白さだ。

    作者のヨシノサツキさんは、
    長崎県・五島列島の出身。
    「郷土愛を全力でぶん投げます」という言葉通りに、
    島への愛情あふれる作品であるが、
    単なる「田舎暮らし漫画」ではなく、
    「若き書道家が自分らしい書を模索する」
    というテーマが島の暮らしを通じて、
    しっかりと描かれているからこその読み応え。

    『ハチクロ』の竹本くんを例にあげるまでもなく、
    「自分探し」=「旅」
    といえば、若者の定番である。
    オレもやったことがある(笑)

    あれって、なんでなのかなあ、と
    (自分でやっておきながら)長年不思議だったのだが、
    この漫画を読んで、少し分かった気がした。

    閉塞した日常の中で、
    周りは何も変わらない状況の中で、
    自分の気持ちだけを立て直すのは難しい。

    旅に出たり、環境を変えたりして、
    初めて見る景色、初めて食べる食べもの、
    知らない言葉、風習、
    自分と全然違う人々と出会うことで、
    一度、いろんな価値観や常識をぶち壊される体験をすると、
    いかに自分が狭い世界で物事を考えていたか、
    つまらないことにくよくよしていたかに、気付く。

    せこせこ部分的にリフォームするより、
    ばーんと一回全部壊して建て直す方が、
    ずっと早くて安上がりだったりするみたいに。

    半田の「島暮らし」は、まさに「自分探し」

    そして、その姿を、
    同世代の人間は共感を持って、
    すでに青春スーツを脱ぎ捨ててしまった人間は、
    恥ずかしさと甘酸っぱさを持って、見守ることは、
    なぜか楽しいのである。

    同時に借りた、
    『みしかか! ヨシノサツキ短編集』は、
    読み切り作品や描き下ろし9編を収録した作品集だけど、
    『ばらかもん』の美和やタマの未来の姿も見られるぞ。
    ヨシノサツキ、はまったああーーーー!
    という人は是非。

    ◆2011年寸借本・・・・・47冊◆

    寸借日誌<主に泣いてます>

    • 2011.08.09 Tuesday
    • 07:49
    えーと。
    新カテだ。

    寸借詐欺
    ・・・の話じゃなくて(笑)
    今年はできる限り、正確に読んだ本を計数したいな、と思うから、
    人様に借りた本
    の読書記録もつけることにした。

    そういえば、寸借詐欺にはあったことはないが、
    京都競馬開催中の京阪・淀駅で、
    「電車賃ないねん、お金ちょうだい」
    堂々と言われて、たじろいだことがある。
    (電車賃くらい残そうよ、おっちゃん)

    さて。
    ここのところ、何冊か、本をお借りすることができて、
    読書生活ますます充実。
    ありがたい。
    (ミツさん、感謝)

    思い返すと、実店舗時代も、
    よくお客さんが本を持ってきてくれたなー。
    「こっちが売る方では・・・?!いいのか?!借りて」
    と思ったのだが、
    みなさん、「是非是非っ!」という勢いなので、
    貸していただいた。

    今は、大好きな作家さんの1人になっている茅田砂胡
    当時は全然知らなくて、
    常連のRAYちゃんが、貸してくれたんだった。
    (元気かなあ、RAYちゃん。)

    思うに、オレが、店の商品じゃない本まで、
    ブックレビュー書くのと同じで、
    本好きの人は、自分の好きな本のことを話したり、
    人に紹介して感動を共有したりしたいものなのだ、きっと。

    というわけで、
    せっかくお借りした本ゆえ、
    記録をつけると共に、
    面白かったものは、このブログでもちょこっと感想などを
    書いておこう。

    *今日の寸借本*
    (以前借りた分も併せて)

    「主に泣いてます(1〜4巻)」東村アキコ
    「拝み屋横丁顛末記(1〜14巻)」宮本福助
    「Love,Hate,Love」ヤマシタトモコ
    「MO'SOME STING」ヤマシタトモコ
    「HER」ヤマシタトモコ
    「ミラーボール・フラッシング・マジック」ヤマシタトモコ
    「あまつき(1〜14巻)」高山しのぶ
    「MR.MORNING(全2巻)」高山しのぶ
    「ハイガクラ(1〜4巻)」高山しのぶ


    今回のピックアップは・・・


    『主に泣いてます<1〜4巻(以下続刊)>』東村アキコ
    (講談社モーニングKC)


    すげー!すげー!
    これ、すごいっ。


    今まで、読んでなかったのが不覚である。

    すごさの一端をちょこっと紹介しよう。
    (勢い余って、ネタバレの可能性あり)

    ちょっと不思議なタイトル、
    「主に泣いています」
    は、
    「休日はいつも何をされてるんですか?」
    という絵画教室のアルバイト講師・赤松の問いに対する、
    主人公・紺野泉(こんの いずみ)の答え。

    なぜに彼女は泣いているのか?

    それは、彼女が不幸だからであり、
    その理由は・・・

    美人だから。
    そして、
    愛人だから。

    まあ、2番目の方は、
    誰がそういうシチュエーションになっても、
    つらいのには変わりない。
    この漫画でこってりびっしり描かれるのは、
    1番目の方。

    ええっ!?
    美人だから不幸、って・・・


    ちょっとムカつきかけた人も、
    読んでみれば、泉さんの見事な不幸っぷりに、
    涙するはずだ。

    ひとくちに「美人」といっても、
    ちょっとやそっとの美人ではないのである。
    とんでもない美人。超ド級の美人。
    しかも、身長168cm、B90・W60・H90のダイナマイトボディ

    大好きな妹の結婚式の控え室で、新郎から告られ、
    妹がそこらへんの大理石の何かで新郎を殴って、
    ウエディングドレスが血に染まった
    「赤いウエディングドレス事件」
    (彼氏が姉に心変わりすること実に6回目)
    で、
    「お姉ちゃんなんかいなくなればいのに」
    と言われ、海岸で身投げしようとしたところを、
    画家であり、美大教授の青山仁に救われ、
    彼のモデル兼愛人となる。
    (これが彼女の初恋であった)

    泉をモデルにした「Iの肖像」シリーズは人気を博すが、
    仁嫁が財布をがっちり握っているため、
    一銭のお手当ももらっていない「貧乏愛人」である。

    さらには、どこに行っても、
    男には惚れられ、女にはハブられ、
    働く場所がないため、無職

    現在は、仁が副業で営む絵画教室のモデル兼事務員をしていて、
    生徒の月謝だけが唯一の収入。

    無防備に顔をさらしただけで、見ず知らずの男に勝手に惚れられ、
    相手がストーカーになるため、今年に入って引っ越し(夜逃げ)が、
    すでに13回

    「向島(むこうじま)血の三日間」
    と呼ばれる忌まわしい過去を持つ。

    一日目。
    寿司屋「柳寿司」のパート募集の貼り紙を見た泉が、
    店に入った途端、大将があまりの美貌に驚いて、包丁でを切り落とす。

    二日目。
    母の反対を押し切って、泉を雇うことにした若大将・柳さんだが、
    泉の美しさに血が上って、
    かつらむき係は指を切り、
    串焼き係は掌に串を刺し、
    うに係は頭にうにを突き刺す。

    止血しようと思わず1人の傷口に唇をつけた泉。
    それを見た若大将から他の板前から男性客まですべてが、
    泉の接吻ほしさに自傷行為に走る大惨事に。

    三日目。
    泉にプロポーズする若大将。
    どうにか指が繋がって、戻ってきた大将までが、彼女に求婚し、
    おかみさんに背中を包丁で刺される

    孤独な絶世の美女の、
    唯一の友人でありパトロンであるのが、
    緑川つね。
    つねちゃんだ。

    将来の美大受験に向け、絵画教室に通う大人びた女子中学生。
    向島で一番大きい料亭「美登里」の一人娘であり、
    貧乏な泉を金銭面、食糧面で支援しているタニマチ
    そして、教室の大事なモデルである泉が、
    男関係のトラブルに巻き込まれないように、
    コスプレや変装のための用具を用意してサポートしている。

    そんなとき、絵画教室の臨時講師としてやってきた美大生・赤松

    今まで、海外出張の多い仁の代わりに、教室に来た美大の学生はすべて、

    泉に一目惚れ→告白→フラれる→仕事壊す→落ち込む
    →ストーカー→通報→退学→田舎へ帰ったきり行方不明


    という廃人コースだったため、
    つねちゃんと泉は、万全のコスプレ体勢で赤松の着任に臨む。


    右が泉さん。
    子泣きじじいのコスプレ中。

    なんと言っても、この漫画の見所は、
    泉の奇怪なコスプレ(つねちゃん作)であろう。

    子泣きじじいの他にも、
    出っ歯の兵隊、ねずみ男などの水木キャラ
    「平成のミスタープロレス」武藤敬司(サインは激レアのグレート・ムタバージョン)
    など、素晴らしいコスを披露。

    実は、泉に瞬殺されていた赤松だが、
    教室をしっかり運営しようという責任感から、
    「自分はゲイだ」と嘘を吐いてしまったため、
    つねちゃんや、
    こもも(つねちゃんの友人、「西郷どん」似の男子だが心は乙女)
    トキばあ(泉の住むアパートの大家。ノリツッコミの名人)
    と共に、泉を守る仲間として認められるようになる。

    東京都墨田区向島を舞台に、
    あり余る美貌のゆえに、薄幸の運命を背負った美女が、
    「ただ好きな人のそばにいる」というささやかな幸せを求めて、
    死にものぐるいで非モテ道に邁進する、
    爆笑感涙コメディ

    野心を持った女性にとっては、美貌は素晴らしいギフトだけど、
    美人にだって、弱気で引っ込み思案で平凡な幸せだけを望む人もいる。
    そういう人には、美貌は「厄災」になりうるという、
    斬新な視点で描かれた漫画である。

    恐るべし、東村アキコ。
    『海月姫(くらげひめ)』も読まねば。

    ◆2011年寸借本・・・・・42冊◆

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