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    こぺんぎん図書館<パンやのくまちゃん>

    • 2012.01.04 Wednesday
    • 13:53
    昨年の春は、
    「ぺんぎんでもわかる所得税講座」
    夏からは、
    「ぺんぎんでもできる沖縄旅行」
    と連載記事を書いてたけど、
    今は、次の企画を練っているところだから、
    本格的に始める前に、
    思いつきで作ったものの、あんまり書けてなかったカテ、
    の記事をあれこれ書いていこうかな、と思ったりしてる。

    じゃあ、本日は、
    「こぺんぎん図書館〜楽しい絵本」
    でいってみますかー。

    古本屋を始めて、びっくりしたのが、
    多くの人が、
    「子ども(や孫)に
    どんな本を読んで(買って)あげたらいいのかわからない」

    とおっしゃること。

    そ、そうなの?!

    あたしは、小さい頃から読んできた絵本の内容をクリアに覚えているし、
    図書館の貸し出し記録には、わざわざカウントはしてないけど、
    今でも、普通に、自分のために絵本借りてるから、
    「えーと、自分が小さいときに好きだったやつ、
    今でも楽しいと思う本を
    読んであげたらいいんだよね?」

    と単純に思っていたんだけど、
    みんな、大人になったら案外、子どものときのことを忘れてしまったり、
    絵本を読んだりしないみたいなのだ。

    「絵本は決して子どもだけのものじゃない」
    と思うんだけどなあ。

    というわけで、
    「子どもが読んでも大人が読んでも、楽しい絵本を紹介する」
    のは案外意味のあることかもしれないと感じたから、
    今年はこのカテにも力を注いでいくぞよ。

    実は、絵本や児童書の書評って、難しい。
    あらすじだけ書くと、あまりにも単純で、
    大人が見たら、
    「何コレ?ほんとにおもしろいの?」
    と思うものが多いのだ。

    でも、単純なストーリーを、
    言葉の魅力や、絵の迫力や、
    繰り返しのリズムの楽しさや、
    絵と文字が相乗して生み出す世界の美しさが、
    素晴らしく彩っていくことが、
    絵本や児童書の良さの真骨頂なんである。

    そこを上手く文章にするのは、とても困難なことではあるけど、
    ちょっと、自分のハードル上げてみよう。

    最初の1冊は、
    ずっと店に出したいなあ、と思っていて、
    なかなか見つからなかったこの本で。


    『パンやのくまちゃん』作・森山京/絵・広瀬弦
    (あかね書房)


    絵本というより、児童書かなあ。
    このふたつの区別は、はっきりした線引きはないんだけど、
    まあ、お話の内容が少し大きい子向きで、
    ページ数が多いモノ、文字数が多いモノ、
    各ページに絵が入っているわけではないモノを、
    暫定的に「児童書」と呼ぶことにする。

    では、ちょっぴりネタバレ気味な、あらすじ紹介を。

    おじさんとおばさんが営む、町のはずれの小さなパン屋さん。
    ある日、美味そうなパンの匂いに誘われて、
    山に住むくまの子がやってきました。
    くまちゃんは、おじさんがパンをあげると、
    きちんとお礼を言って帰って行きます。

    数日後、くまのお父さんがハチミツを持ってお礼にやってきました。
    それから、母親のないくまちゃんは、
    時々、パン屋のやさしいおじさん、おばさんをたずねるようになり、
    子どものいないおじさんとおばさんも、
    くまちゃんが来るのを楽しみにするようになります。
    やがて、くまちゃんは、お店の手伝いもするようになって、
    おじさんと釣りにいったり、
    おばさんの作ったお弁当をすごくよろこんだり。
    店のお客さんたちも、
    可愛らしく礼儀正しいくまちゃんを大好きになっていきます。
    春から秋までの、夢のような楽しい楽しい時間。

    けれど、くまちゃんの存在をうれしく思わない人間もいました。
    子どもたちに、ちょっとした妬みから、
    意地悪をされてしまったくまちゃん。

    そして、さらに、くまちゃんにとって、大変な出来事が・・・?!

    冬ごもりのあいさつをしに来た、くまちゃんに、
    パンやのおじさんとおばさんが感じる切ないお別れの予感。


    もう何度も読み返しているのに、
    この本を読むと、本気で号泣してしまう。

    きっと、あたしがもう大人だからなんだろう。

    子どもの気持ちで読むと、とっても楽しい

    子どもは、食べることが大好きで、
    可愛がってくれる大人のひとが大好きで、
    お手伝いをして誰かが喜んでくれることが
    とってもうれしいの。
    だから、香ばしい匂いのする美味しそうなパンや、
    やさしくしてくれる、パン屋のおじさん、おばさんから、
    たくさん幸せな空気を吸いこめる。

    大人の気持ちで読むと、とっても切ない。

    「くまが人間のように考え、人間の言葉を話す」
    という、絵本の世界でのお約束の「擬人化」以外は、
    この物語は、本当にリアルに人間社会を反映している。

    くまちゃんのお父さんが、
    (人間は必ずしも、みんながみんな、くまを好きなわけではなく、
    びっくりしたり、動物が不衛生だと感じる人もいるだろうから、
    いくら、パン屋のおじさん、おばさんが親切でも)
    「お客の前に出てはいけない」
    と、くまちゃんに固く言い含めておくところや、
    美味しいパン屋さんで売れ残ったパンが次の日に半額になるのを、
    自分たちのお小遣いでも買えると楽しみにしている子どもたちがいて、
    それをくまちゃんが遊びに来た日には、
    おじさんがくまちゃんにお土産に全部持たせてしまうから買えない、
    というちょっとした失望や恨みが、
    子どもたちとくまちゃんのトラブルに繋がってしまうことや、
    自然災害によって、くまちゃんたちの生活が、
    あっという間に脅かされてしまうこと。
    どれも、現実の生活に起こりうることだ。

    そして、
    初めてパン屋に来た頃には、
    言葉もたどたどしかったくまちゃんが、
    いつのまにか、身体が大きくなり、
    しっかり大人びた言葉を話すようになったときに、
    おじさん、おばさんが悟ってしまう別れ。
    大人のくまは、「可愛いくまちゃん」と抱きしめられる存在ではなく、
    人間に脅威を与える大きくて強い生き物になってしまうこと、
    もう気軽には会えないことを、
    大人は知っている。

    これは、
    「子供の成長をうれしく頼もしく感じながらも、
    自分たちからいつか離れていってしまうことを
    どこか寂しく感じる」

    『親の気持ち』みたいだねえ(涙)

    そして、「子ども時代」は、夢のように過ぎ去ってしまうから、
    こんなに、可愛らしく、切ないほどに愛おしいんだろうね。

    やっと、入手できたので、
    近日中に店に出品予定。

    こぺんぎん図書館〜楽しい絵本〜(1)<365まいにちペンギン>

    • 2011.05.30 Monday
    • 21:16
    久しぶりに新カテ追加。

    昔々、古本屋になる前は、
    絵本専門の店にしようかと考えてたくらい、
    実は絵本が好きだ。

    小さい頃から、すごくたくさん読んでるし、
    子どもができてからは、読み聞かせたり一緒に読んだりするために、
    これまた、いっぱい買ったり、
    図書館で借りたりもした。
    子どもが大きくなった今でも、
    普通に、自分が読むために借りることもある。

    店に入荷があれば(つーか、セドリしたら)
    あらすじや書評や自分の思い出などを書いたりしてるんだけど、
    大好きな本が、そうそう上手く見つかるわけじゃないし、
    商売として考えると難しいこともあって、
    あまり絵本コーナーを拡張できないでいる。

    楽天に間借りしてた頃も含めて、
    自分の蔵書は大部分が、すでにお買い上げいただいたし、
    「これ!」っていうのは、
    店(古本ぺんぎん堂のサイト)でも、すぐに売れてしまうし。

    でも、今まで自分の読んできた絵本のことや、
    それにまつわる思い出、
    子どもたちが大喜びした絵本、
    最近読んだ楽しい絵本などは、
    一度、きちんと書いて、
    「子どもも大人も楽しめる、ぺんぺんオススメの絵本」
    として、ちょっとしたデータベースみたいなものを作りたい、
    とは、ずっと思っていたのだ。

    ふと思い出したから、
    善は急げ−、ってことで、今日から始める。 ←早っ!

    今までも、日々の日記の中で絵本は取り上げてきたけど、
    これだけ過去記事が増えると、
    もう埋没しちゃって、自分でもわけわかんないのである。
    だから、カテ分けするねー。

    絵本の情報を知りたい人は、これからは、
    「こぺんぎん図書館〜楽しい絵本〜」
    のカテで検索して♪
    「ぺんぎん図書館」という名前は、最近、放置中の、
    あたしの書評ブログの方で使ってるから。
    うーん。これもそのうち統合しようかなあ・・・)

    絵本とはいえ、
    他の書評と同様に、いろんなネタを交えて書いていくつもりだし、
    子どもの頃のなつかし話なんかも入るかもしれないから、
    絵本にそれほど興味のない人も、子どものいない人も、
    読んでくれたら、うれしい。

    さて。
    第一回は、


    『365まいにちペンギン』
    ぶん/ジャン=リュック・フロマンタル
    え/ジョエル・ジョリヴェ やく/石津ちひろ(ブロンズ新社)


    表紙のペンギンの絵につられて、昨日、図書館で借りた本。

    1月1日あさ9時。
    パパ、ママ、おねえちゃん、おとうと、の4人で暮らす家族のもとに、
    宅急便が届いた。
    ダンボール箱のふたを開けると、

    ペンギンが入っていた。

    「ぼくはペンギン1ごう。
    おなかが すいたら なにか たべさせてね。」


    というメモ以外はなにも書いてない。
    差出人不明。

    いったい、誰がこんなプレゼントを?!

    っていうか、プレゼントなのか?これ!?(笑)


    次の朝、2羽めのペンギンが届いた。
    次の次の朝、ペンギン3号が届いた。

    一週間が過ぎると、ペンギンは7羽になった。

    1月の終わりには、31羽。

    2月は28日だから、えーとえーと何羽?

    毎日毎日、増え続けるペンギン。
    「このこたちを、いったいどうすりゃいいの?」

    「きちんと せいとんすることにしよう」
    と言って、
    パパが15×4に組み上げてみたり、
    ダース単位でまとめてみたり、
    ペンギンの立方体を作ってみたりするんだけど、
    長くは続かない。

    しかも、数のことだけじゃなくて、
    様々な問題が発生。

    ペンギンのえさ。世話。騒音。におい。
    悪戦苦闘する家族。

    そして、大晦日
    ついに、365羽のペンギンの送り主が現れて・・・?


    とにかく、遊び心サービス精神にあふれた絵本だ。

    ペンギンの仕草や行動がとにかく愛らしくユーモラス。
    読むたびに、細かいところを見ていくと、毎回笑える。

    「ペンギンを数える」
    という知育の要素が入っているし、
    ラストでは、
    ちょっぴりエコな謎解き(これは多少無理があるけど)
    そして、その後に、さらにびっくり、という二段オチになっている。

    最後まで読むと、初めて、
    365羽の中に1羽だけ、足の青い
    フリルゥという、ペンギンがいることがわかるから、
    一度読んだ後に、もう一度ページをめくって、
    フリルゥはどこにいるかな?」
    って訊いてあげたら、絶対、子ども喜ぶぞ。
    (もちろん、あたしも探した。笑)

    言葉のリズムが楽しい絵本、
    物語に感動する絵本、
    美しい絵、かわいい絵にひきこまれる絵本

    など、良い絵本はたくさんあるけど、
    本をただ、ぽんと渡しただけでは、
    子どもは本を楽しいものだとあまり感じない。
    本好きにもならないと思う。

    読み聞かせてあげる。
    一緒に声に出して読む。


    「ペンギンもテレビ観るんだね」
    「台所でおやつを勝手に食べてる子がいるよ」
    「日陰が好きなのかな」
    「お魚美味しそう」
    「いま、何羽いる?」
    「うちにもペンギン届いたらどうしよう!?」

    ちょっとしたことでいいから、
    場面場面で、気になったもの、目に付いたこと、を
    話しながら絵を見ていく
    と、
    子どもがぐーんとお話に引き込まれていくのがわかるはず。

    そして、ただ、物語を消費するのではなくて、
    そこから何かを考える、別のことを想像する、という楽しみも生まれる。

    大人が読んで楽しい本の基準とは少し違うけど、
    そうやって、コミュニケーションができる本は、
    子どもが喜ぶ絵本の条件のひとつだと、
    とあたしは思うな。

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